マンションのベランダに於ける小型ビニール温室作成について

                                            2008年6月24日

 我が家はマンションの2階でして、ベランダで蘭を栽培しています。ベランダのてすりが柵状になっているため、床にまで午前中の日光が当たり、好都合です。
 しかしながら、だんだん鉢数が増えますと、外に置いてあるうちは何とか場所が確保出来るのですが、冬に室内に取り込みますと、南側の日光の当たるところのスペースが狭く、全部のランを置く場所がないのです。
 そこで、ベランダに温室を設け、一部のランを、冬でも室外に置くことが出来ないか、という構想が浮かんで来ました。

 ベランダに市販のアルミ温室を置いて通路を塞ぐと、外観上宜しくないし火災が発生したとき、隣戸へベランダづたいに逃げられなくなるので、防災上まずいと思います。
 そこで、ベランダの柵より背が低く、またベランダの通路を確保するために、幅も狭いものを自作しようかと考えるに至りました。

 簡易温室を設置する場所の写真です。隣戸の仕切りまで150cmあります。
 下の左の画像ですが、長さが書いてある場所に温室を1個置き、その先にもう1個置き、計2個置こうと思っています。板の横幅は50cm、縦の幅はせいぜい30cm位なので、通路は確保出来ますし、高さも50cm位なので、ベランダの柵よりだいぶ低いです。外観も防災性も問題ないのではないかと思います(下の右の画像は、ビニール温室用の底板(横幅48.5cm×3、奥行き30cmです)を新しく購入して、ベランダに置いた状態です。右側にはクリスマスローズの鉢がありますが、一応通路が確保できました)

 蘭を外に出してある間は、温室用のビニールを被せる支柱は外して、木の板の上に蘭を載せて育てます。冬になったら、板はそのままにして、支柱を取付け、ビニールシートを被せます。

 近所のホームセンターに行って、ベランダのビニール温室に使う支柱を見てきました。下の図で書きましように、野菜とか園芸用の支柱と、支柱と支柱を連結するジョイントが安く販売されていて、これを使おうと思います。



 「ビニールの覆い」は自作出来ないので、オーダーメイドするため、ウェブを探しました。東急ハンズの大阪の心斎橋店に、

●ビニールシートの立体加工のオーダー

 袋やカバーなどの立体物をビニールシートにて製作いたします。

という案内がありましたので、早速下記のような図解りで製作可能かどうかメールを送りましたところ、お店から回答があり、製作できるとのことでした。
 電気などの暖房は使いたくないので、二重張りにして試してみようと思い立ち、外側のビニールより少し小さいサイズのものも作って内張りとすることにしました。
 まだ冬までには時間があるので、無加温での実験が出来ないのですが、何とかこれで、12~15℃が保てればいいなと思います。

 近所のホームセンターにて、テーブルクロス用として売られていたビニールを見ましたら、何とかこれで外側用のビニールは自作できそうだとの考えが浮かんで来ました(当初は外側と内側両方を東急ハンズに発注することを考えていました)。
 ファスナーを付けることは自分ではとても出来ないのですが、ファスナーの代わりに、日中の蒸れ防止のための天窓は、周囲を太い針金で囲ったビニール製にして、蝶番を付けるということで対処することにしました。ビニールは耐久性の問題もあり、外側用は安く仕上げ、古くなったら、また自作すればいいと思っています。

 内張り用は、保温性に優れていないといけないので密閉にし、日中は天気の良い日は上面を開けることも考えて、樹脂製のファスナーを取り付ける必要があると思います。内張り用は東急ハンズ大阪心斎橋店に発注しました。また内側用なので、外側用のビニールで保護されるので、耐久性も外側より長いと思いますので、まあ多少値段が高くても仕方がないと思っています(内張り用は1個12,000円位でした)。



 もし、冬が到来して、温室の性能が、暖房無しで、外気よりどの位高くなるか、試してみて、もしそれほどの効果が無ければ、次のような昆虫育成用のパネルヒーターを使うことも検討してみようと思います。

ピタリ適温という商品名で売られています。

東急ハンズ大阪心斎橋店にオーダーしていました内張り用のビニールが我が家に届きました。要望通りのものが届きまして、嬉しいです(2008年6月24日)。

まだ支柱を作っていないため、ふにゃふにゃですが、何とか写真を撮ってみました。
ビニールは糸入り透明です。




 冬が到来したら、一体どうなったか、結果をご報告します。


支柱と外側のビニールカバー制作記(2008年6月27日の作業)

冬の到来まで、まだ間がありますが、支柱と外側のビニールカバーを作ってみました。その制作記です。

最初の構想では、暖房は使いたくないので、ビニールを二重にすれば暖房がいらないかと思いましたが、ウェブを検索したところ、あまり効果がないような記述がありましたので、ヒーターを入れることも考えて、底板の上に、市販のスノコを置くことにしました。
底板は幅50cm、奥行き30cm、板厚1.5cmです。市販のスノコは幅45cm、奥行き15cmでしたので、丁度2個そのまま何の加工もせずに使えました。スノコの下にヒーターを置くつもりです。



底面で支柱を支えるものを探しましたが、次の画像のものが使えそうなので、これにしました。もっと安くてこういう用途にピッタリのものがあるのかも知れません。
底に穴が開いていて、底板にねじ止め出来るようになっています。一番下の画像のように、支柱をこの金具に刺します。1個147円でしたから、そんなに高価なものではありません。クイックホルダーという名前が付いていました。



支柱は安価な園芸用支柱を使いました。8mmです。

支柱を繋ぐジョイントは下の画像のようになっています。

8mm支柱用で30個入っていて、これは安くて便利なものです。
ところが、ジョイントに支柱を入れてみますと、ブカブカなのです。仕方がないので、テープ(灰色のものです)で巻いて、支柱を太くして固定しました。あまり太くするとジョイントが割れてしまうことがありました。
ジョイントは金属製のものも売られており、こちらに変えるつもりです。



温室の骨組みの完成図です。底板に付いているクイックホルダーと支柱がピッタリ合致していないので、ちょっと不安定です。ビニールシートを被せれば、その重さで安定するのではないか、と楽観しています。倒れるようなら、ベランダの柵に紐で縛りつけて固定します。



外側用ビニールの制作は大変な重労働でした。私の考えは、上の画像の木の底板と骨組みごとすっぽり上からビニールの中に入れて、上からビニールの蓋を被せる、というものです。勿論、内張り用のビニールも入れます。
ビニールは両面テープで貼り付けたのですが、ふにゃふにゃですから、固定しません。何かの治具があればよいのでしょうが、これを作るだけのために治具を作る気もないし、またどんな治具を作ったらいいのか、皆目見当もつきません(その後、簡単に接着出来る方法を見つけました。下の注を御参照下さい)

下の手書きのようなものを、何とか、2個作りました。ビニールの厚さは1mmのものを使いました(ビニールは、抗菌と静電気防止機能付きの仕様のものは価格が高いので、これらの機能のないものを選ぶ方がいいです。またビニールの厚さは1mmのものを使いましたが、もっと薄いものでもよかったと思っています。)


上のように作った後、下図のように作った方が簡単であることに気づきましたので、図を掲載します。
のりしろのところに、底板を入れると、両面テープの貼り付け作業台として使えます。

ビニールの制作は大変な作業でしたが、助かったのは、両面テープが接着力が強く、3秒押しつけるだけで、瞬間的に接着したことです。これは助かりました。糊もあるのですが、今回の作業で、両面テープの使い勝手の良さを認識しました。


ビニール温室をもう一つ作ってみて、側面のビニールと、底面のビニールを容易に接着する方法を見つけました。大変簡単です(2008年7月10日記)。
側面のビニールを先に作ります。蘭を置きます木の板を側面のビニールの中に入れます。底面のビニールをあらかじめ作っておき、両面テープを付けておいて、下図のように、側面のビニールを包み込んで入れて、木の台の側面の厚さの部分を"両面テープを貼り付ける作業台"として利用して、側面と底面を接着します。これで、作業が大変楽に出来ました。



上蓋の制作(2008年7月11日)

上蓋を作ってみました。底板に支柱を立て、底面と側面のビニールの中に入れて、上蓋を"現物合わせ"で作りました。ふにゃふにゃですので、支持する骨組みが必要ではないか、と思って、針金を用意したのですが、針金でも相当太いものを使わないと、あまり用をなしません。作ってみましたら、骨組みはいらないです。そのまま、蓋にして被せれば安定します。どうしても骨組みが必要なら、やはり、園芸用の支柱を使うのが一番いいと思います。支柱を使って要所を、ビニールの余りと両面テープを使って止めれば、それが一番簡単です。

ビニールを支える支柱ですが、支柱とジョイントが"ぶかぶか"なので、中の方に寄ってしまいます。それで、動かないように、支柱に錐で穴を開け、そこに針金を通して、動かないようにしました。錐での穴開けは手のひらにまめが出来る位でしたが、何とか穴が開きました。下図で横に張った支柱の右側にも同じ穴を開けて針金を通すと、寄りません。




上蓋の完成図です。この中に骨格として、園芸用の支柱を入れた方がいいかも知れません。



上蓋を被せた、温室1つの完成図です。白い色のものは、両面テープです(内張り用のカバーはまだ入れてありません)。




私が今回使用したのは、住友スリーエムの超強力両面テープ塩化ビニール用というものです。値段は、幅12mm、長さ4m、厚み1.14mmで、928円でした。

袋の表面です。


袋の裏面です。


 
 作ってみて思うこと

今回の2個の温室制作費は、東急ハンズに作って貰った内張り用のビニールシートを除くと次の通りです。

塩化ビニール2.8m    m当たり1,380円  3,864円(厚さ1mm、幅120cm)
園芸支柱5P 3個     単価 158円   474円
スノコ     4個     単価 398円  1,592円(暖房を入れるという前提で購入した。暖房不要なら、スノコも
                              不要)
塩ビ用両面テープ 2個 単価 928円  1,856円
支柱用ジョイント 30個入り           98円
丸木ねじ                     100円
クイックホルダー 8個  単価 147円   1,176円
底板                      2,000円(長さ180cmのものを3枚に切って貰った。今回は2枚分対象
                              なので、2,780×2/3≒2,000円とする)
----------------------------------------
合計                     11,160円

東急ハンズに作って貰った内張り用のビニールシートは、2個で25,000円でしたから、合計36,160円もかかってしまいました。更にヒーターを冬に買いますので、この分が加わりますので、大変な出費になります。私のような例は、あまり参考になるような記事ではないですね(^^ゞ

作ったあとで考えますと、東急ハンズに作って貰った内張り用のビニールシートは不要だったと思っています。外側のビニールシートは厚さ1mmの厚いものを使い、底もビニールで覆い、上に蓋を付けることによって、保温効果が望めます。強力な両面テープを使うことによって、意外に簡単に、また見栄えよく作ることが出来たという経験をしましたので、これなら、内張りが必要なら、外側より薄いビニールで自作すればよかったと思っています。ファスナーを取り付けることは出来ないですが、外側と同様上部は蒸れ防止の上カバーを被せればファスナーと同じ効果が見込めます。内張り用のビニールシート2枚の代金を除けば、掛かった費用は温室2個で11,160円でしたが、これが安かったのか、高くついたものか。冬になって暖房無しで、外気よりどの位高い温度が保てるか、によるでしょう。
私の目論見では、内張りをすれば、暖房無しで、外気が3℃位のとき、10℃が保てれば成功だと思っています。
果たしてどうなるでしょうか。冬にならないと結論が出ません。

冬にならないと分かりませんが、日中の蒸れを防止するため、ビニールの天井に蓋を付けたのですが、午前中の日光が当たると、蓋を外していても、ビニールの中がかなり高温になることを懸念しています。ファンで攪拌する必要があるかも知れません。

作ったあとでウェブを調べましたら、とても安くて、ベランダの通路をあまり塞がず、ベランダの柵の高さより低いビニール温室があることが分かりました。この商品はビニールカバーが底面に付いていないため、底から熱が逃げそうなので、底だけビニールカバーを自作で両面テープで取り付けて、あとヒーターを入れれば立派な温室になると思いました。

こちらです。(ビニール温室 スリム2段 商品番号 S007X)